ワイヤレスマイク一考察


 ストリートパフォーマンスで欠かせないのが自分の声を 観客に伝えるためのマイク。
 でもジャグリングをしながらマイクを使うには、 自由に動けるためのワイヤレスでかつ、 両手が使えるヘッドフォン(又はピンマイク)でないと いけない。
 だったら町の電器店で手に入るマイクでワイヤレス ヘッドフォンマイクを作ってしまおう! 

 
 今回、声を飛ばすために活用するのがFM波による
ワイヤレスマイク。ラジカセを受信機とするこのマイクは
75Mhz〜90Mhzの範囲で音声を飛ばす。
 受信機側のラジカセは「FMラジオ」にセットし、周波数を
合わせてやれば音を拾う事が出来るのだ。

 ではFMワイヤレスマイクにはどういうものがあるのだろうか?


 
 
エレキット製FMワイヤレスマイクキット
 エレキットから発売されている
電子工作キットの一つ。
キットなのでハンダゴテ、ニッパーで
自分で組み立てないといけない。
 しかし、FM波到達距離はなんと
30m!大きさは昔のカセットテープケース
とほぼ同じ。アンテナはビニール線約30cm。
性能はかなり良質で、音も安定して飛んで
くれる。
 同キットに「FMラジオキット」というのがあり、
これと組み合わせ、もう一組あればトランシーバ
としても使える。
 価格は東急ハンズで¥2,500。
 欠点はハンドマイクタイプなのでピンマイク、
ヘッドフォンマイクにするには改造が必要。
また、バッテリーが単5電池×4というのも難点。

 
 
 
 
 
 
 
 
オーディオテクニカ
FMステレオトランスミッター
AT−FMT3(写真左)
 このFMトランスミッターの本来の
使用目的はMD、CDプレイヤーの
音楽を車のカーラジオ(FM放送)で
聞くための装置で写真左の装置を
MD、CD、ウォークマンのヘッド
フォン端子に接続する事でカーラジオ
から音を出すものである。
(定価¥4,000)
 これも音声をFM波で飛ばし、車の
FMラジオで受信するものである。
 さて、これに最近パソコン店でも販売
しているパソコンの音声入力用ヘッド
フォンマイクを接続することでワイヤレス
ヘッドフォンマイクとして利用できる。
 しかしパソコン用ヘッドフォンマイクは
バッテリーをプラグインパワーに頼って
いる為、FMトランスミッターに接続する
には写真右のプラグインパワー
バッテリーが必要となる。
 尚、写真中央の部品はオスプラグ
どうしをつなぐアダプターである。
 欠点として写真右のプラグインパワー
バッテリーのパワーが小さいため、
受信側のラジカセのボリュームを最大に
しないといけない事と、本来車の中だけ
で使用する為、受信範囲が極めて
狭い事(3m以内)である。

 
 
 
 
 
 
 
オーム電機製
FMワイヤレスマイクロホン
WM−501

 

 


 さて、次に紹介するのが今現在、私が
実際に使用している物で、この製品
自体、FMワイヤレスマイクなので
これ一つあればワイヤレスマイクとして
使用出来る。
 このマイクは本来、ピンマイクとして
使用するものだが、それだとなかなか
声を拾ってくれない。やはりヘッドフォン
マイクとして使用することで威力を
発揮する。
 このマイク自体、超小型なので
パソコン用ヘッドフォンマイクに取り付け
ることが可能だ。
 下写真ではパソコン用ヘッドフォン
マイクに元々付いているコンデンサ
マイクを取り外し、FMワイヤレスマイク
をボルトで固定している。
 FM波有効範囲は3m〜10m。
ストリートパフォーマンスでは十分すぎる
ほどの性能を発揮してくれる。
 定価は¥4,000。大型電器店で
簡単に手に入る。(私はヤマダ電器で
購入した)
 また、アンテナはビニール線60cm。
これは少し邪魔なのでヘッド部に沿って
固定するといい。
バッテリーはLR−44ボタン電池。
連続使用で80時間〜100時間もつ
というのも魅力だ。

※上記WM-501についていくつか問い合わせがありました。
あまり音がキレイに飛ばないなど・・・。

実は受信できる周波数帯が非常に狭いんです。微妙な調整と慣れが必要で、
また、ラジカセから離れると周波数が少しずれたりします。
出来れば誰かに調整してもらうと良いと思います。

最良の位置で電波を掴めばキレイな声で受信可能です。
何度も使用して慣れておくことを勧めます。

 
 
※私は今はもうSRP-A802Dを使っています。

やっぱり最終的にはコレに尽きるんですが、SRP-A802Dを購入するまでは
自分で作ったマイクで頑張りました。みなさんもいつかSRP-A802Dを手に入れるために
頑張りましょう!って、生産終了?


ポータブルワイヤレスアンプ
B型規格
希望小売価格122,850円
(税抜価格117,000円)
生産完了


 

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