アンテナ塔へ行こう


30年目の冒険


冒険。
それは男のロマン。小さい頃、自転車で知らない町を走るのが楽しくて仕方が無かった。
夢、希望、そしてロマン。
いつしか忘れてしまった冒険心を今日再燃させる決心をした。


「母上!本日、わたくし冒険の旅に出ます。」


「おぉ、勇者マーさんよおまえも冒険に出る歳になったのだね。して、どこへ行くというのだね?」


「幼少の頃より我が部屋からずっと見えた山のてっ辺にそびえる巨大なアンテナがあります。先日、あのアンテナへの道が分かったのです。」





「あぁ、あのアンテナ・・・。あれはたしか夜須町の遥か北、仲木屋という人も住まぬ土地と聞きます。私も行ったことが無いのですが、危険は伴いますよ、覚悟は出来ていますか?」


「はい、母上!もう30年以上あの山へ行く事を夢見てきました。そしてこの程、マイミク「たいびんび」さんのブログにあのアンテナへの道を書いた日記を読んだのです。」


「わかりました、勇者マーさんよ。明日は先祖のお墓参りに行きます。そのあと、父上も連れて一緒に行きましょう・・・。」


「え゛?一緒に行くの?」


「もちろんです。」


というわけで家族で墓参りの後、夜須町の最北端、仲木屋のアンテナを求めてドライブです。
道中、羽尾の大釜荘で昼食。
羽尾ってトコもホント人里離れた山奥でレジャー以外に訪れる人は皆無です。
そしてさらに北上・・・。とにかく道が狭い!ガードレールのない崖っぷちの曲がり角の連続。
木が生い茂ってカーナビの電波も途切れがち。
どれくらい走っただろう・・・。
ふと山の上にアンテナが見える。
「あ!あれだ!」
あと5〜6kmってとこかな。
すると・・・!
ガタガタガタッッッ!!!
道が舗装されて無い!!!
えええええ!!!
道が舗装されて無いとは想定外!!
まだ行けるか・・・??
行けるとこまで!!(顔は引きつってる)
ガタガタガタガタ・・・・・!!!

1kmほど走っただろうか。

ゴン!!!
ガリガリガリ!!!

顔を見合す家族一同。
「もう無理やね」
整備されて無い道と大きくえぐれたわだち、転がる大きな石。
エアロ履いてるスイフトじゃ無理っす!!






引き返そうか・・・
残念無念!!
くっそうー!!冒険はまだ終わってないからな!!
渋々アンテナを背に元来た道を引き返したのでした。

30年目の冒険、一旦これにて終わり。





30年目の冒険リベンジ!!
ぴろりろりん・・・ぴんさんからのメールだ。
『明日暇? 長者が森へ行かん??』

長者が森?どこじゃそりゃ!?

『前にアンテナ塔へ行こうとしてた言うてたやん』

行く!!!!

今回の冒険はぴんさんとぴんさんパパが用意してくれたトヨタ・ランクル4WDでのリベンジ!!
この日、朝からアンテナ塔目指し、再度男たちの冒険は始まったのです。
順調に前回行った道を登る。
羽尾を過ぎ、さらに北上。
さすが4WDだ。すんごい揺れるけどぐいぐい登っていく。
すると、ぴんさんパパが叫ぶ!!

鹿や!!


おおおおお野生の鹿だぁ!!!
すげぇ!!感動!!

鹿は少しこちらの様子を伺った後、右の崖を飛び降りていきました。
間もなく前回引き返した地点へ。
おおー!
4WDなら問題なく登ってく!!
振り返ると遠くに夜須の町が見える。

そして路面にはまだ雪が。



結構登って来たんだなぁ・・・。
そしてアンテナ塔への入り口到着!!
上までの登り道路は舗装されてた。
※急な登り道は凍結の場合あり。

着いた!!!
念願のアンテナ塔だ!!

そして北に広がる大パノラマ!!
雪化粧した四国アルプスは正に絶景!!

来てよかった・・・夜須にまだこんな所があるなんて・・・。
30年目の冒険、これにて目的達成!!!
やったー!!



※アンテナ塔からは柵の関係で南側は展望できませんでした。
でもこんな絶景が見れるなら行く価値ありです!



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